先週の土曜日に友達の船に乗せてもらって、駿河湾で釣りをしました。
出港は夜2時!初めてだ、そんな時間に船乗るの。ヒシャク持った手が海の上に出てたりしない?大丈夫?
でも実際の海は穏やかで、思ったほど寒くもなかった。星がよく見えてたなー。
狙った魚はタチウオ。切り身じゃないタチウオは見たことがなかったね。
泳ぎ方が立ってるみたいだから「立ち魚」だって話も聞いたことあるけど、やっぱ見た目で「太刀魚」でしょ。
仕掛けもえさも、友達に用意してもらった。針に餌つけたのも友達。おんぶに抱っことはこのことですよね。
一本針に鯖の切り身をつけた仕掛けを落としては巻いての繰り返し。
60mくらいの深さまで落としては、ちょっとずつ巻いてね。たまに竿をあおったり。
でもねー、全然釣れないの。アタリもない。餌だけ取られてる、なんてこともない。
そのうち地平線が明るくなってきてさ。綺麗だったなー。
で、このまま釣れなくても、綺麗なの見れたしイイかな、って思い始めたころですよ。
なんかグググってきて、「根掛かりか?」って思った次の瞬間、「ちげー!これ引っ張られてるわ」って。キタコレ!!
電動リールだったんだけど、なかなか巻けなくて「サメでも釣れてんのか?」ってちょっとドキドキしてたら、くっついてたのは銀色の刀みたいなやつでした。
「これがタチウオかー」って感動しながら甲板にあげたんだけど、歯が怖い。すげー歯。バラクーダかよって感じで、噛まれたらシャレになんねー、って思って友達に針から外してもらいました。だって怖かったんだもん。目もでかいしさー。すげー圧。
1匹釣れたんだからもっと釣れるんでしょ?ってテンション上がったんだけど、その後はもう全く静かなもんで、結局そのまま夜が明けました。
明るくなってからは、アジを狙って仕掛けを変えました。
でもね、結論から言いますと、アジは釣れなかったんです。
なんかハゼみたいのと、イトヨリ鯛みたいのと、トラギスみたいのが釣れてその日の釣りは終わり。
朝10時ぐらいだったかな。陸に上がったのは。8時間も海の上にいたんだなー。
日が昇ってあったかくなってからは舳先に座ったまま昼寝したりね、久しぶりにのんびりした。心がほぐれたって感じ。
愛する富士山もいっぱい見た。サンキュー、友よ。またよろしくね。
でもね、そのあとアッという間に現実に引き戻されたよね。
今まで自分がいたのが「外」だってことを忘れてた。
外に8時間。マスクしないで外に8時間。そりゃ当然やられるでしょ、花粉にっ!
もー今までに体験したことのない目のかゆみ。かゆいっていうか痛い。痛痒いんじゃなくて、触ると痛いの。ヒリヒリする感じ。
目が開かない。のび太がメガネとった時みたいな目(33)になってるんじゃないか、っていうくらい目の周りに腫れを感じた。
怖いねー、花粉ねー。なんで花粉飛ぶかなー?
私、若い頃にちょっと林業やってたんですけど、その時植えた杉や檜が花粉飛ばしてんのかなー、って思うと感慨深いですよね。
一日中山登りながら苗木植えてたなー。元気に育ってんのかなー、ってね。複雑な気分ですわ。
車に乗ってしばらくエアコン回してたらだいぶマシになりました。エアコンのフィルターはマメに取り替えた方がいいね。
で、釣れた魚たちを家に持って帰ったらみんな喜んでくれるかなーって思ってたのに、魚を見せた後の嫁の第一声は「自分で釣ったんだから自分で料理してよ(怒)!」でした。がっかり…。
でも無理よ、俺。触るのも怖いのに切れるわけないじゃん。なので拝みに拝み倒したら、ムニエルにしてくれました。
そしたらねー、すっごい美味しかったー。
タチウオって硬いのかと思ってたら、まーこれ、柔らかいのね。フワッフワッなの。子供達も美味しいって言ってくれたし、釣れてよかった。持って帰ってよかった。嫁、サンキュー。さすが料理上手!
でもこれ以上は頼めないって思って、他の魚は自分で処理?料理?しました。
意を決してはらわたを取って、鱗を取って塩焼きにしました。はらわたってグロいよね。
鱗はちゃんと取らないとすごいことになっちゃうんだね。魚を皮ごと食べられるのは鱗がちゃんと取られてるからなんだなー。知らなかったなー。鱗取り器がなかったから、ペットボトルの蓋でとったんだけどさ、全然取り切れてなかったから食べながら何回も口から鱗を出す羽目になった。
でもね、イトヨリ鯛みたいのもトラギスみたいのも両方柔らかくて美味しかった。魚ってこんなに美味しいんだな、って再発見したね。もっと上手にさばけるようになりたいし、もっと魚を買おうって思った一日でしたー。
でもまずは出刃包丁を買おう。道具から入るタイプの人間なんでねーw。